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なぜ勉強しなくちゃいけないの? おおたとしまさ

なんのために勉強するのか?
なんのために学ぶのか?

夫婦でよくそんな話をします。

また、もし子どもに

「どうして勉強しなきゃいけないの?」

と聞かれたら、なんと答えるか…。

皆さまは、どんな風に答えますか?

ちなみにDr.Qは、高校生の時「職業選択の自由」を得るためと考えていたようです。

今聞かれれば「自分で稼ぐために必要な能力を得るため、それから…」と考えながら本書を開いていました。

私はなんてこたえたらいいのだろう…。

本日紹介しますのは、

子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?
著 おおたとしまさ (初版2013年6月)

本書では、8人の識者

「子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?」

に対して答えを導き出してくださっています。

また、子どもでも大人でも読めるように

【子ども編】

【大人編】

に分かれています。

8人の識者のご紹介

荒俣宏 さん
内田樹 さん
瀬戸内寂聴 さん
坂東真理子 さん
福岡伸一 さん
藤原和博 さん
茂木健一郎 さん
養老孟司 さん

ちなみに、Dr.Qは本書の藤原和博さんに感銘を受け、↓下記の投稿で紹介した書籍をよむにいたりました。

我が家が考える力の土台を築くために公文をやる理由

10年後、君に仕事はあるのか? 未来を生きるための「雇われる力」
著 藤原和博

子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?
で藤原さんが述べている最後の一文。

「子どもにとっての教材として、身近な大人が学ぶ姿勢ほど強力なものはありません」(194)

は、胸に突き刺さります。

子ども編では、とてもわかりやすく

「人生とは経験値をためるゲームのようなもの」

とし、人生をロールプレイングゲームに例えています。

先に進むために「経験値」が必要。

その経験値は、「クレジット=信任」という言葉に置き換えられる。

また、戦うために必要な「最強装備」は、

「集中力」と「バランス感覚」

これらを遊びから手に入れよう。

この最強装備が2つ揃うとらこれからの時代を生きていくうえで絶対必要な「究極の力」が手に入る。〜

〜ときどき、

「学校の勉強なんて、社会に出たら通用しない」

なんていう大人もいる。

そういう大人はボク(著者)に言わせれば、

「究極の力」をレベルアップしなかった人。

きっとキミたちが生きるようなこれからの世の中では通用しない。

***

「女性の品格」の坂東眞理子さんは

「型を破るためにはまず型を覚える」

という箇所にて、

ご自身が勉強が嫌いで、学校の勉強がつまらない(簡単すぎて)と思っていたとおっしゃっています。

しかしながら、学校の勉強で成績が良くなければバカにされる。

だからこそ、東大へ行った。

「受験勉強なんてばかばかしい」

と思っていたけど、自分でもやればできることを示さないで「ばかばかしい」というのはただの負け惜しみだと思われる。

「学校の勉強なんてつまらない」と言いたいのなら、「100点とってから言いなさい」ということ。

今日は、8人の識者のうち2人の方をピックアップしていますが、他の6人の識者の方々の答えもとても興味深く、面白いです。

自分自身が子どもに聞かれたら何てこたえたらいいのかな?

と、心ではまとまりそうだけど上手く言語化できない…

そんな時、きっとどなたからかヒントをもらえるかと思います。

***

おおたとしまささんは「おわりに」で

福沢諭吉先生を引用し、

educationは

教育ではなく、発育

ということを述べています。

詳細はこちらの投稿にて→

子どもにインプットさせるのではなく、アウトプットさせるように仕向けるという意味。

だとすれば、大人がすべきことは「生きる力」を授けることではなく、子どもの「生きる力」を引き出すことである。

「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」など、正解のない問いに対したときこそ、それを親子で語り合うことはまさに、子どもの「生きる力」を引き出すこと。

そして、どうしても答えがわからないときは、まず大人が

「どうなるかわからないのだけど、どうなるかわかるまでやってみようと思う」

という姿勢を示す。

言葉にできないことを生き方で示す。

子どもがいちばん欲しているのは、そういうことなのかもしれません。

***

どうして勉強しなくちゃいけないの?

よくその疑問が生まれたね。

その答えにたどり着くために一緒に勉強していこうね。