本日ご紹介しますのはこちらの書籍
非進学校出身者が高校時代にしていたこと
非進学校から東大に合格した
11人それぞれの小学校からの学歴が掲載されているのですが
「私立中高一貫校」出身者が多いなという印象。
地方では、偏差値が高いのはやはり公立校だからなのかもしれません。
しかしながら、首都圏と違って中学受験がさほど加熱していない地方で
私立中高一貫校に進学しているのは、親御さんが教育熱心だからなのでしょうか。
また、偏差値が低いと言われている非進学校の私立中高一貫校の中で特進クラスや奨学生として入学している方がいるのも特徴的でした。
なので、もし高校受験をしていたら偏差値が高い学校へ入学していた可能性もあるのではないかなとも推察します。
しかしながら、
学校の先生からマンツーマンで手厚く指導してもらえたという方が何人かいらっしゃり、非進学校という環境だからこそ(推薦で大学へ進んだり、国公立の大学進学者がすくなかったり、大学進学率が高くなかったりするので)東大を目指して頑張っている生徒に対して先生方も熱心に面倒を見てくださったことでしょう。なので、進学校に通っていたらマンツーマンの指導は受けられないので、また違う結果になっていたのかもしれません。
いずれにしても、
逆境、孤独を乗り越え自分自身の頭で考え
東大合格を勝ち取っていく過程は、読みすすめていくと
東大に合格したという結果を知っていてもなお応援したくなってしまします。
そして、子育てをするうえで
参考にしたいヒントやアイディアも満載。
“小学校から進学塾に通い、東大請負学校といっても過言ではない私立の中高一貫校に合格する。
そして、東大の入試科目に対応できるカリキュラムが整っ た環境で学び、東大入試を熟知した教師陣から進路指導を受ける。
これが東大合格への一番の近道なのです。
今回、この本に登場するのは、そんな近道 ルートに一度も乗ることなく東大に合格したUTFRに所属する11名”(本書はじめにより)
11名の小学校からの学歴だけでなく、
受験科目
試験の得点(センター試験、二次試験)
使用した問題集・参考書も掲載されています。
11名の東大合格までの
メンタル維持方法
原動力
勉強法は必見です。
本書の「終わりに」では、以下のように述べられています。
“「頑張ったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の一成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください」
2019年の春、東京大学名誉教授である上野千鶴子氏の入学式での祝辞が話題になりました。
(11名の中には)この言葉に感じ入ったと話した人も何人かいました。
努力できる環境は当たり前ではない、そのことを痛感しながら闘ってきたのが、「非進学校出身東大生」なのです。
11名の取材が終わったとき、本書の担当編集者が
「彼らは、社会人になっても、ちゃんとやっていけそうだよね」
と言いました。私もそう感じています。
(中略)
非進学校出身の彼らにもきっと、理想とは違う、思い通りにいかない、と感じることは多々待ち受けていると思います。
それでも、彼らはうまくやっていくのではないか。一般的には無理だと思われる状況から自らの意志と努力で東大合格を成し迷げた経験は、彼らの強みになるはずです。
そして「当たり前である状況」に違和感を持つ感性が、多様性を認める優しさになる。それらが彼らの武器となり、個性的な人生をつくっていくのだろうなと感じさせてくれました。
中学·高校の受験に失敗したから、自分なんてもうダメだと感じている人。
これまで東大合格者が出ていなかったり、トップレベルではない公立·私立の高校にいるため、自分には東大なんて手が届くはずないと思い込んでいる人。
そして、学ぶことが大好きなのに進学塾や予備校のシステム、進学校の雰囲気にどうしても馴染なめない人そんな東大受験自体を考えられない状況のなかにいても、心のどこかに「東大にいきたい」という思いがあるのであれば、その思いを無視するのではなく、きちんとすくいあげてください。”
わが子たちが受験や人生に悩んだとき
読んでもらいたいなというおすすめの一冊です。
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