以前紹介した川島隆太先生の書籍では、
「脳格差」を生み出す生活習慣としての読書と読み聞かせという箇所で、
テレビ・ゲーム・スマホ・タブレットによる娯楽・情報が容易に楽しめる時代になった。
今後は、その娯楽を通して子どもとどのように関わるかといった大人のアイデアが大切である。
本を読む読み聞かせるという行為が子どもの、そして「家族」の「違い」を生み出す習慣になり得るのかもしれない。
としています。
スマホ・ゲームが台頭するなかで、今後この「脳格差」はますます加速していくでしょう。
同様のことを、藤原和博さんもおっしゃっています。
これから先の日本では、身分や権力やお金による〝階級社会〟ではなく、
「本を読む習慣がある人」と
「そうでない人」に二分される
〝階層社会〟がやってくるだろう(本を読む人だけが手にするもの より)
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本を読む人だけが手にするもの
藤原和博(2015年10月)
はじめに本書は「なぜ本を読むといいのか」について考える本である。
親や先生はみな、子どもに「本を読みなさい」と言う。しかし、反対に「どうして読まなければいけないの?読むといいことあるの?」
と正面から問い返されたら理路整然と答えられる大人はなかなかいない。
そもそも、子どものころに親や先生にそう言われて、疑問に思わなかっただろうか。
子どもを持つ親の立場になった人は、子どもからそう問いかけられて、言葉に詰まったこともあるはず。そうした体験を持つみなさんに、ぜひ本を読むことの本質を問いかけてみたいのだ。
(はじめに より)
成熟社会では本を読まない人は生き残れない
(成熟社会とは?20世紀型の成長社会が象徴する「みんな一緒」という時代から、21世紀型の成熟社会が象徴する「それぞれ一人一人という時代」)
趣味としての読書から人生を切り拓くための読書へ
→自分自身の幸福論を編集し、自分オリジナルの幸福論を持たなければならない時代〜
〜それぞれ一人一人の幸福論をつかむための軸となる教養は、
自分で獲得しなければ、ならない。そのためには読書が欠かせない
「本を読む習慣がある人」と
「そうでない人」に二分される階層社会
→インターネットだけで完成させた学生のレポートのテーマが多岐にわたっている。
だが、それに対する論理的な展開に乏しく、多岐にわたるテーマを編集できていない。一本筋が通っていない。
読書を通じて知識のインプットを蓄積していかないと、自分の意見というものが出てこない
深く論理的な思考をするうえで、本は絶対に欠かせないもの
読書によって、「想像する力」が磨かれる
作品は作家の「脳のかけら」
その脳のかけらを読者は本を読むことで自分の脳につなげることができる。
他人の脳のかけらをつなげることで、脳は拡張する
教育とは、伝染、感染
子どもにとって最高の教材はいつも大人の学ぶ姿
(↑夫が大好きな箇所です)
→研究者や作家の子どもが本好きになりやすいのは、小さい頃から親が本を読む姿を見ているから
ケータイ・スマホから離れ、読書習慣があるというのは、単なる生活習慣の排除と追加ではない
生き方の選択なのだ。
→あなたが人事部長だったら、電車の中で読書をしている人と、ずっとスマホとにらめっこの人、どちらを採用するだろうか?
読書をする人は、
著者の脳のかけらを自分の脳のかけらにつなげることで脳を拡張し、世界観を広げられる人。
何よりその力は、イマジネーションを豊かに育むことにつながる。
イマジネーション豊かな人は、
それが最先端のネット系の会社でも、テレビや映画のようなメディア業界でも、みな、読書を愛する人である
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ブログでは、教育本・育児本を主に紹介しています。しかしながら教育本、育児本にとどまらず様々な著者の
「脳のかけら」を集めることは、子育てや、そして私自身の生き方・在り方においてとても参考になります。
私自身の知識・センスを磨き、子育てに応用し、励んでいきたいと思います