本日ご紹介します書籍は、
これまでの〝学歴社会〟の中で
受験甲子園に勝つための処方箋ではなく、
〝正解のない時代〟
をきりひらいていくための手助けになってくれるであろう一冊ではないかと考えます。
“これから、世の中は大きく変わります。
どこの学校に進学しようが、どこの会社に就職しようが、あるいはどのような資格を取ろうが、子供が社会に出て活躍する10年後20年後にも確実だと言えるものは、何もありません。
「少なくとも○○だけは安心だろう」と言う人がいるかもしれませんが、10年後、
20年後は、
その○○さえも危ういのです(○○には何を入れてもいいと思います)。
しかし、ひとつだけ確実なものがあります。
それは、
子供の自主性、創造力、思考力、共感力
を育てておくことです。
どのような社会になっても、明るくたくましく生きていく力をつけておくということが、これからの教育の目的です。
そのためには、
外見の明るさやたくましさだけではなく
世の中に新しいものを創造し、
世の中に貢献し、
自分自身も常に新しいものを工夫して生きていく力を身につけることです。
このような
未来を見据えた子育てのできる場所は、学校でも塾でも、他の何らかの教育機関でもなく家庭です。”
(本書 はじめにより)
★関連
東大生と非認知能力
本日ご紹介しますのはこちらの書籍
小学校最後の3年間で
本当に教えたいこと、
させておきたいこと
著 中根克明 (2020年3月の新刊)
著者の中根克明さんは作文のオンライン教室「言葉の森」の代表。卒業生には、東大、京大、早慶など難関大、難関中高に進学した生徒多数。
もうすぐ引っ越しの我が家。
それに伴い習い事は一旦リセット
★関連 三太郎の習い事の詳細
現在、年長長男は
小学校へいよいよ入学です。
その長男が続ける習い事で現在確定しているのは、「ピアノ」のみ。
その他に関しては、引っ越し・学校生活に慣れて余裕が出てきたら考えようと思っています。
理由は、
遊びの時間
自分で考える時間
読み聞かせや読書の時間
そして、家族の時間
を大切にしたいから。
これまで幼稚園では14時降園で、
元気な三太郎は体力を持て余してしまうので16時くらいまでに帰宅できる習い事へ行ってました。16時までに帰宅できれば、遊ぶ時間も身体を休めるじかんもたっぷりとれます。
ピアノ・公文ではやり抜く力を育てること
公文では家庭学習の習慣をつけること
などが目的でした。
しかしながら、小学生になると
帰宅時間が遅くなり、加えて宿題も出てきます。
やり抜く力や、
学習習慣を育てることは、他のことでも応用が効くでしょう。
周りでは、小学校入学をきっかけに
入塾する人や、習い事を増やす同学年の子がいる一方で、
大幅に習い事を減らすというのは
あまり見かけません。
ですが、我が家はそれでよし。
周りと比べても何もならないし、
周りがやっているからやるというのは
本来の自分自身を失ってしまいます。
本書では、下記のように書かれています。
“小学1、2、3年生は、読書、対話、遊び、自主的な生活が中心で、詰め込みの勉強は必要ないと書きました。その考えは今も変わりません。〜
参考)
本書の著者 中根克明さんの書籍
この本には、この小学4、5、6年生の子供たちが共通して遭遇する問題を、ほぼすべての分野にわたって取り上げています。
私の考えが必ずしも最善のものとは言えません。なかには、かなり私の主観が入っている話もあると思います。〜
〜私の考え方の基本は、「子供の成長はできるだけ遠くまで見て考えよう」ということです。そして、遠くまで見て考えると、今問題と思われているほとんどのことは「大丈夫」なのです。
いろいろ問題があっても、結局は大丈夫という考え方に立てば、子育てはずっと楽で、むしろ親自身も成長できる、もっと楽しいものになるはずです。
そして、
子供が成長すると同時に、親もまた子育ての様々な問題を乗り越えるたび
に成長していくのです。”
以下、覚書_φ(・_・
★(小学生の)勉強はほどほどがいい
小学校の成績で勝負は決まらない
→勉強中心の価値観、つまり成績がよいかどうかが子供の幸福な人生の大きな基準になるという価値観は、現代日本の特徴
★本気になるのは高校生からで十分
小学生の小さい頃から塾に行き、遊びたいのを我慢してがんばって勉強し、その後
それなりにいい大学に入り、社会に出てみると、小学校時代遊び呆けていたような友
達が、自分と同じようなところで仕事をしていて驚くという話を、社会人になった人
から時々聞くことがあります。
つまり、小学校時代のあの過酷な受験勉強は、果たして何だったのか、ただ遠回り
しただけではないかと思う、という話です。
小学校時代の成績は、やり方がよければ誰でもできるようになる面を持っています。
成績のよし悪しは勉強の方法と勉強の時間にかかっているだけで、実力をつけている
かどうかというところまでは見えません
だから、むしろ高校生になって、本人が自覚して勉強に取り組むようになってから
の学力こそが、子供時代の勉強の真の目的であって、その高校時代に入ってからの学力を支える力をつくるのが、小学校時代の勉強だと考えておく必要があるのです。
(→公立のみ塾なしで医学部に現役合格したDr.Qもこのタイプ)
そのために必要なこと今の(現代の)塾での勉強漬けの生活とはある意味で正反対の、次のようなこと
①勉強に対する肯定感
勉強というものは苦しいのを我慢してやるようなものではなく、本来おもしろいものだという感覚を持てることが大事
②自分の興味や個性を伸ばすこと受験勉強は自分の得意分野を伸ばすよりも苦手分野を埋めることに力を入れて、総合的な成績を上げることが目標になるので、ある意味で個性を伸ばすこととは対極にある勉強といえます。
しかし、本当に大事なのは受験を超えて自分の得意分野を深めていくこと
③読書の習慣をつけ、その読書のレベベルを高めていくこと
受験勉強のもとでは、読書は直接成績に影響するものではないという理由から、後回しにされがちです。
しかし、その子の思考力の土台になるのは、勉強よりも読書の方なのです。
④自分なりに考えたりエ夫したりするような思考力を伸ばすための、時間的余裕を持つこと
受験中心の勉強で成績を上げるためには、試行錯誤のような時間はできるだけ減らし、模範解答のとおりに考えることが要求されます。
しかし、社会に出て本当に役立つのは、
自分の思考力の方
これらのことを考えてみると、
子供が高校生以降に学力を伸ばすために必要な小学校時代の生活の仕方は、受験中心の勉強とはむしろ反対の、子供らしい余裕のある生活である。
新型コロナウイルスで休校措置がとられ、在宅学習をしている中、新年度からはじまるワンオペ生活(Dr.Qが単身赴任)を意識しながら生活しています。
三太郎たちは、
おうちの中でかくれんぼしたり
ダンボールなどで工作したり、
本を読んだり、
ブロックで遊んだり…
そんな時間が、きっと
子どもたちの自主性、創造力、思考力、共感力
を育んでいくのではないかな?と、思います。