本日ご紹介しますのはこちらの書籍
学ぶ心に火を灯す8つの教え
東大合格者数公立No.1
日比谷高校メソッド
公立校の中で東大合格者数日本一を誇る
日比谷高校の校長武内彰先生の著書。
武内彰先生自身は
東京理科大出身で
物理教師として都立高4校に赴任。
39歳という異例の若さで
教頭の職につき、
2012年から日比谷高校の校長先生に。
武内彰先生が
着任してから東大合格者数公立NO1の座を奪還。
目次
第1章
「文武両道」に込められた真の意味
文化祭をがんばった子ほど伸びてゆく!
課外活動が育むもの
学力を上げるための意外な近道
第2章
日比谷式「勉強」の作法
子どもはもともと勉強好き
学ぶ心に火をともすために
学年全体の学力を上げた3つのシンプルなこと
第3章
教える側が、意識を変える
子どもたちの希望を叶える第一歩
教える同士、手をたずさえる
子どもたちの「今」を可視化する
子どものためを想う
第4章
「将来」を意識すると、子どもは動く
入り口と出口を意識させる
世界に目を向けさせる
モチベーションはあらゆるところにある
第5章
子どもを伸ばすときに、親ができること
子どもを伸ばすうえで、もっとも大事な条件とは
誰にでも相談していい環境づくり
子どもが勉強しないときに
親子の理想的な距離
学校との相性を考える
本書が取り上げている8つの教え
=子どもが伸びる条件
・人間力を高める
・よい仲間を与える
・知的好奇心を育てる
・見過ごさない/見落とさない
・把握する
・寄り添う
・モチベーションを与える
・見守る
具体的には?
・人間力を高める
(文武両道)
・仲間とともにがんばる
(部活や行事への取り組み)
・知的好奇心を育てる
(学ぶ心に火をともす授業)
・見過ごさない
(課題提出等を徹底し、遅れている子にも気を配る)
・寄り添う
(自主性に任せるところは任せ、伴走しながら、最後は手を離す)
・把握する
(データベースで、その生徒の全体像を把握する)
モチベーションを与える(世界を見せて刺激を与える)
公文をやっていて、
親が付き添うのはいいのか?
親が手出ししていいのか?
という悩みがありました。
しかし、本書を読んで上記の
寄り添う
主体性に任せるところは任せ、伴走し最後は手離す
この箇所を読み、
ある程度自学自習できるようになるまではやはり親が伴走することも大切なのかなと感じました。
誰にでも相談していい環境づくり
相談できる相手(大人)をたくさん見つける
大人の目をたくさん
(見守る大人の視点をたくさんにする)
ということが大切。
これは、
わが家が幼稚園のときにいくつか習い事をやっていた理由にもつながるなと感じました。
専業主婦である私がずっと子どもたちをみていると偏った価値観の中で子どもが育ってしまうのでは?と思い、いろいろな大人の価値観に触れてほしいなと思いました。
家は学校じゃないと肝に銘じる
興味深かったのは、
質問
ゲーム・スマホ依存について
回答
ほったらかす。自分で一度失敗させてみる
著者である日比谷高校の校長武内彰先生は、
学校と家の中では、しつけに対して意識して違うふるまいをしているそうです。
理由は、
武内彰先生は、
両親が教師の子がグレてしまうという話をよく聞くが、
それは学校と同じ厳しさで家でも子どもに接してしまうことが多いからなのではないかと考察していました。
なので、家ではゆるくしている。
武内彰先生の次男さんはスマホ依存しているそうです。
それに対して、厳しく言わず自分で失敗して気がついてほしいとのことでした。
これが見守るということ。
納得する一方で、
その失敗に気づくのがそれが遅かったら?どうしたらいいのかなと思いました。
こうやって親のみなさんに向けてえらそうにお話をしていると、
いかにも私自身は立派な父親であるかのように思われるかもしれませんが、残念ながら、私自身はまったく普通の、どこにでもいる父親です。
我が家の子どもたちは、家に帰ってきてお酒を飲みながらテレビを見ているような姿しか目にしていないと思います。
実は、私の妻も高校の教員をしています。
つまり、我が家は両親そろって教師というわけです。
「両親が教師の家の子はグレる」
そんなことがまことしやかに言われているようです。
なんとなく、心当たりがないこともありません。
それは、教師は、家に帰ってからも 教師をやってしまう”ことが多いからです。,教師をやってしまう”というのはつまり、生徒を指導するように、我が子を指導してしまうということです。いつも学校で、生徒たちにああしなさい、こうしなさいと言っている立場ですから、我が子がそこからはずれたら困る、とつい熱心に(口うるさく)言ってしまうのでしょう。
しかし、家で必要なのは、そのような 教育的指導。ではありません。家に帰ってまでそのように親から指導されるのでは、子どもは息が詰まってしまいます。家庭で必要なのは、決して親の考えを子供に押しつけないということです。我が家の高校2年生になる次男は、最近は朝から晩までスマホに夢中です。
(第5章 家は学校じゃないと肝に銘じるより)
最初は一日30分の約束でしたが、次第になしくずしになってしまいました。高校の校長としては情けない話ですが、隠しても仕方のないことですので、保護者の前でもよく話のタネにしています(笑)。
というのも先ほどお話ししたように、私は学校と家庭での熊度を分けて考えています。学校では、ケジメ のないスマホ使用は絶対にNGです。ルールを決めたら、必ず守ってもらいます。しかし、家庭の父親としてはそこまで頭ごなしの態度はとりません。息子から力ずくでスマホを奪ったところで、結局のところ意味がないからです。注意はしますが、どうしてもスマホをやりたいと言うなら、好きなようにさせますそこでつまずいてみるのも、自立へのステップだと思うからです。転んで倒れてしまったら、なぜ倒れたのかを自分で考え、次の一歩を踏み出せばいい。息子にはその力があると信じています。
人生は長い、長い旅です。目先のほんの数年のことで焦っても、うまくいきません。「そのうちなんとかなるさ」と大きく構えることも、信頼の一つの形だと思います。
本書では、
将来のリーダーを育てる日比谷高校の教育の秘訣が満載。
きっと、子育てや家庭学習の参考になることと思います。
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